Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

「フトンシネマズ」の勧め

ぎっくり腰の話になった話は昨日書いたのだけれども、おかげで発見したこともある。

家で映画を見るときはどこで見る? リビングの大画面テレビ? それともパソコン?
でも家には家族がいるよね。なかなか感動にも浸れない。

僕は「フトンシネマズ」を勧める。布団の中にもぐって映画をスマホで見るのがとてもいいのだ。ただ布団の中に入ってヘッドホンで音を聞き、映画を見るだけ。そこは映画館のホールを極小にしただけの世界。自分一人のための上映。映画は選び放題。貸し切り劇場なのだ。

子どもの頃に家にはカラーテレビは一台だけ。他にあったとしても買い替えで余り物となった小さい白黒テレビ。映画に興味を持った僕は是非ともカラーで見たい。で、皆に今日は洋画劇場を観るからと宣言して茶の間で夜9時からの洋画を見たのだった。茶の間だから、夜の一家だんらん。

でも、これには大変な問題がある。大人も僕たちの見ている映画を見るのだ! 感動ものの映画や子ども向けの映画はまだいい。問題は洋画、邦画を問わずラブシーンが問題。映画のストーリーが進むとなんとなくわかる。そろそろだな…と。その場面になる。茶の間は凍り付く。つばを飲み込んだら、ゴクリという音が皆に聞こえそうで息もできない。とても長く感じる時間…

三十数年たった今、テレビも試聴方法も多様になったけれども、昔一台のカラーテレビを家族で囲んでいた時の空気と何も変わっていないことに気が付いた。僕はいつの間にか、あの時の茶の間の時間、それも大人側に立っていたのだ。

「フトンシネマズ」はとても心地いい。映画の中で主人公がベッドに横になる。僕も既に横になっている。そしてヒロインに抱きしめられる。ヒロインはいないけど、状況はかなり想像しやすい*1。映画に感動して泣きたくなる。音が漏れないからいつでも遠慮無く泣いていい!まわりが眉をひそめるようなバイオレンスシーンやラブシーン。誰もいないから気まずくなることはない。

独身寮の四畳半時代。眠れなくて夜中に目が覚めてよくテレビ東京の夜中にやっている映画を明け方まで見てたっけ。ついでに「フトンシネマズ」はそんな青春時代も思い出させてくれる。
あ、一つだけ注意して!「フトンシネマズ」は飲食禁止です!!(笑)

*1:決して誤解の無いように…ww