Farmer's Talk Pop

キュウリ農家 "夢男"の好きな映画や音楽や・・・

音楽の聴き方…

Facebookのニュースフィードに「ニールヤングはなぜMP3 を嫌うか」というWIREDの記事が載っていた。で、その記事をシェアしたら、かつて私がアルトサックスを習っていた先生がコメントしてくれて、"レコードとCD、MP3の音質が違うことを気付いていたこと"、"今でもCDよりもレコードを買っていること"、"とはいえ、MP3も便利であること"を教えてくれた。音楽の専門家からそういう話を聞くとさすが音楽のプロだな、と思いつつ、その違いをよくわかっていない自分は耳がそういう耳じゃないと痛感しつつ、いろいろ考えた。

これまでの音楽との関わりって、どうだったっけ…

  • カセットテープ時代・・・最初はアニメ番組の主題歌を、その頃まだめずらしかった「ステレオ・ラジオカセットテープレコーダー」で録音することから始まった。TVのイヤホンジャックからライン入力にコードを接続して録音することなんて知らなかったから、無人の部屋で直接TVのスピーカーからラジカセのマイクで録音してた(笑)。
  • エアチェック時代・・・ラジカセでFMラジオで流れている曲を録音できることを知り、当時、生テープも貴重だったので、曲の始まりから終わりまでずっとラジオの前で待機していて録音。「さて、次の曲は○△×です」ここで録音ボタンを押す。すると「…その前にこの曲の云々…」とコメントが入ったりして、巻き戻しているうちに曲が始まってしまったとか…(笑) 。
  • レコード時代・・・ラジオは最新の曲の情報集めに使うようになり、好きなアーティストやラジオで気に入った曲などを厳選しつつ、レコードを買い始める。当時、アルバムの値段は2500円ぐらい。中高生のお小遣いではなかなかの金額。でも、そうは買えない…。買ってきたレコードは、慎重に袋から取り出し、ターンテーブルに載せて、これまた慎重に針を載せる(最初は自動のプレーヤーじゃなかった)。ジャケットを眺めつつ、ライナーノーツを精読しつつ、新しく我が家にきた音楽を聴いた。幸せな時間…。
  • ウォークマン時代・・・ラジオのエアチェックを始めた頃、SONYのWalkmanが流行始めた。「Walkman II」というやつだ。部活の遠征の道中、バスの中で聴くのが流行った。 あの頃、機器にはヘッドホンジャックが二つ付いていたのだよね。みんなで聴いてね、ってことだ。当時、ポータブル・プレーヤーは一人だけじゃなく、みんなで聴くものだったのだ。
  • CD黎明時代・・・進学で富山に下宿をし始めた頃、CDが出回るようになってきた。型落ちのSONYのCDプレーヤーを買う。29800円。これこそ、お小遣いを貯めて買ったもの…。レコード店にもCDは並び始めたが、まだまだレコードの方が多い頃。当時のCDは1枚3200円。まだまだ価格は高く、レンタルCD(一晩300円ぐらい)を借りて、カセットにダビングすることが多かった。

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  • CD全盛時・・・就職したバブルの頃、もう既にレコードは消えつつあった。自分で給料をもらうようになったので、気軽にCDが買えるようになった時代。この頃は、寮の部屋に集まって、先輩や同僚と音楽を聴きながら飲むのが楽しかった時代…。CDのジャケットはレコードのデザインを小さくしただけで、ライナーノーツもあったり、なかったり。レコード時代をを知ってるだけに手に入れた喜びは、CDのケース並みの大きさ、だったような気がする。

それからMDは経験しないまま、ずっとCDのみ。MacのiTunesを使い始めたのは、ここ数年。世間ではiPodだの、新型Walkmanだのと騒いでいたが全くの無関心だった。家でCDで聴ければ、それで良かったのだ…

 

さて、自分の子供たち(中学生の女の子の場合)の音楽の聴き方…

ラジオは全く聴かない。それぞれ、自分のWalkmanを持ってて、PCにインストールしている連携ソフトで"mora"からダウンロード購入したり、友達から借りたCDからインポートしたり。あるいはYouTubeでミュージックビデオを観賞したり…。それぞれが所有している音楽は、ほんの小さな魔法の箱とパソコンに入っているものだけ…。曲の情報は調べたい時にインターネットで調べるから、ライナーノーツ的なものはいらない…らしい。電車に乗って通学することはまだなので、家の車に乗ってどこかに行く時でも、それぞれが自分のWalkmanで好きな曲を聴いている。カーステの音楽は運転している自分と隣の嫁さんのためだけになってしまい、途中で「ボリューム下げて!」といわれる始末…。

確実に時代は変わったことを痛感…。好きな音楽を聴いているのは同じだけど、子供たちにとっての音楽は、自分たちがやってきたようなレコードを買ってきて、厳かに聴いたような大事なもの、ではなくなってしまったのだ。

でも、ちょっと、よく考えてみる。昔はいろいろと大変だった音楽を聴くという行為。ステレオセットは木目調でカバーが掛かっていたもの(家にあったのがそう…)だし、ラジカセはあとで安いのが出てくるまで高級品だったし、Walkmanは今のiPodとかの値段の何倍もしたまさに精密機器。大きさはともかく、価格的には結構なものだったから持ち歩くのは神経を使った。

いま、子供たちはメモリーに入っている音楽を手軽に聴いているし、女の子だからか知らないが、親の前でもよく歌う。そんな様子を見ていると、手軽な音楽も悪くないのだな、と思う。

でもね、昔、レコードで真摯に向き合って音楽を聴いてた感じを知って欲しいとも思う。そんな意味では、生の音楽を手軽に聴けない田舎に住んでいることがちょっと残念である。生の音楽は、聴く人が限られるということは、インターネット時代になっても昔も変わらないことだから…。