Farmer's Talk Pop

(2018年12月末、はてなダイアリー「夢男のファーマーズ・トーク」を統合しました)

2015の終わりと2016のはじまりに。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて、2015年の大晦日は子どもたちがNHK紅白で大いに盛り上がり、それをチラ見しながら、先日真っさらからシステムの再構築中のMacちゃん復旧作業の続きをする。今回は紅組が勝ったのだってね!途中見たら、白組は娘たちのお気に入りの星野源ががんばってたけど(他にもがんばってたろっ!笑)相も変わらずのお決まりのジャニーズ軍団とEXILE軍団で、それに対して紅組は椎名林檎miwaちゃん(ここだけちゃん付けかっ!笑)などかなりなものであり、赤いスイートピーで決めた松田聖子のおかげもあって勝ったのではないだろうかと分析してみた。

ま、そんなことはどうでもいい(笑)。裏で見てた映画の話をする。

未来警察

Amazonビデオ(2回目)、☆3
未来警察 [DVD]

ご存じ、作家で映画監督のマイケル・クライトンのオリジナル脚本・監督作品。主演はTV「マグナムPI」のトム・セレック、「ステイン・アライブ」「フラッシュダンス」のシンシア・ローズ、ヘビメタバンド"キッス"のボーカル、ジーン・シモンズが出てる。

ロボットが日常生活に普通に入り込んでいる近未来。ロボット技術は欠かせないものとなってる。そのロボットが絡む事件を担当するのが警官のトム・セレックとシンシア・ローズ。ロボットを悪用するいかにも悪いやつがジーン・シモンズマイケル・クライトンであるが、まあB級SF映画といった感じの展開。かなり前に見て今回が2回目である。今さら何で見たのかというと、実はシンシア・ローズを久しぶりに見たくなってしまったのだ(笑)。先日「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のレイア姫ことキャリー・フィッシャーを久しぶり見たこともあって、記憶の糸をたぐって思い出してしまったのだ。ところがだ、そうした下心で見た映画だったのだが(笑)、これが思わぬところでグッと来て、なかなかよかった。

劇中、家庭やオフィス用のロボットが狂って人間に危害を加える。それは悪人シモンズが特殊なICチップを取り付け、テロに応用して一儲けを企んでいるからなのだ。その中でフローターというローターがついた空中カメラが出てくる。おお、今流行のドローンではないかっ!拳銃から発射されるのが誘導小型ミサイル(最近、新聞で開発されてるうんぬんの記事を見た)、その他家事ロボットだったり、ネットワークカメラだったり、インターネットや携帯電話が全く普及してない時代にもかかわらず、的確な未来予想が描かれる。さすが、マイケル・クライトン
で、映画はいろんなことがあって事件は解決するのだが、最終的に勝ったのは「愛」だったのだ!映画が終わってからラストクレジットが出てくるまで、事件を通してラスト直前で恋仲になったトムとシンシアがずっとキスしてる。最後にこんなにキスしてる映画ってある!?。あったら教えて!(笑)

現在、お掃除ロボット"ルンバ"やドローンなどのロボット技術を応用した家庭製品が出てきてるのだけど、これからはきっと映画のようなトラブルも多くなる。それはどうしても逃れられないはずで、それを解決するにはどうするのか。・・・きっと「愛」なのである。すべてのトラブルを解決するのは。

と娘たちの音楽の嗜好について行けず、紅白歌合戦視聴から脱落してパソコンの前でカタカタといじりながら映画を観ていたオヤジは、これから起こりうるすべての難問の解決を「愛」に任せよう、という結論に至った2015年の終わりと2016年の始まりであったのだ。

今年見た劇場映画のこと

今年は映画がとても面白かった。いや、映画はいつも面白いのだけど公開される映画が待ちに待った懐かしの映画続編だったり、新たな世界を開いてくれる映画が目白押しだから。
そんな中で今年劇場で見た映画の感想など。

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

イオンシネマ(初見。吹替版)、☆4


「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」予告編

僕のリアルなスターウォーズ体験は、中三の時のエピソード6「ジェダイの復讐」なんです。今は「ジェダイの帰還」となっているようなんですが、レイア姫の金属ビキニに悩殺されたこと、ラストの音楽が「イォークセレブレーション」からエンディングクレジットがとてもいい感じで、どうしても「復讐」にこだわりたい!
で「フォースの覚醒」なんですが、ネタバレしたくないので色々と書けないのですけど、かなり良かったです。何と言っても主役の若者たちがとてもいい。新時代のスターウォーズでした。でも、僕たちオールドSWファンは、おなじみのキャラに会うことがとても楽しみでした。ミレミアム・ファルコン号の登場。続くハン・ソロ、チューバッカに会えて思わず涙が出ました。やっぱり、これがスターウォーズです!それなのに☆が5でないのはなぜか。それはラストがTVドラマみたいだったから。次週に続くといった感じがどうもね。完結しつつ、続くという感じであって欲しかったです。まあ、次も楽しみなんですが。

007 スペクター

ムービーオン(初見)、☆4(ダニエルのボンドは初めてだけど、)


12/4(金)公開『007 スペクター』予告編第3弾

ダニエルのボンドはこの作品が初見。ティモシーのボンドも避けてたし、シリアスなボンドはボンドじゃないということで、ダニエルの全3作も未見でした。オールドファンも楽しめるという噂だけで、今回、予備知識なしで劇場へ。そしたらね、ショーン・コネリーロジャー・ムーアが復活したようなボンドじゃないですかっ!銃口オープニングもちょっといやらしいタイトルクレジットのモデルのシルエットダンスも復活!曲は今をときめくサム・スミスではないですか!劇中のボンドは女たらしっぽいし、007はやっぱりこうでなくちゃ。ヒロインもクールで美人だし。あ、モニカ・ベルッチの出番が少なくてとても残念ではありました(笑)

ジュラシック・ワールド

イオンシネマ(初見。3D上映)、☆2


映画『ジュラシック・ワールド』第1弾日本版予告編

大船オデオン座で映画の日に暇つぶしに入った「ジュラシック・パーク」。主演のサム・ニールはお気に入りの俳優。あのドキドキ感が忘れられません。そして鳴り物入りで公開された第4作目。・・・最悪です。途中、寝てしまいました。CGに頼りすぎて物語がないっ!ロマンがないっ!初めての3D体験だったのですが、いらないね、3D。普通でいいじゃない。だって、3Dだとなんだかジオラマを見てるみたいな感覚だったよ。「アラビアのロレンス」や「ラストエンペラー」が3Dなくてもスケール感が半端ないように映画は中身が大事なのであることを痛感。入場料がもったいなかった・・。

マッドマックス 怒りのデス・ロード

イオンシネマ(初見)、☆5


映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』予告2【HD】2015年6月20日公開

中一で「マッドマックス2」を見た時、衝撃を受けました。これぞ、近未来を描いた映画だと。メル・ギブソンの演技はこの作品が演技の頂点だと思います、彼には悪いけど(笑)。で、第3作目「サンダードーム」はスルーしたので、お久しぶりのマックス映画鑑賞。ギブソンは卒業だそうで、今回はトム・ハーディがマックス。ヒロインはシャーリーズ・セロン。とても好きな女優さんです。体当たり演技です。素敵です!物語も未来世界の造形も最高でした!「マッドマックス2」の正しい進化です。


上記4作品に共通するキーワードは「継承」と「若さ」。素晴らしい物語と登場人物はファンはいつまでも忘れないものです。でも、老いは俳優もスタッフも逃れられない。もちろんファンも。でも、新しい若い俳優やスタッフで物語に含有する精神を継承してくれるのならとても素晴らしいことです。時には期待外れということもあるでしょう。でも、僕たちファンはそれもまた楽しみなのです。映画万歳!

スウェーデン語がとても好きになってしまったのだ・・

ストックホルムでワルツを

AppleTV(初見)、☆4

ストックホルムでワルツを [DVD]

とても素敵な映画を見、音楽を聴いた。

スウェーデンの俳優・歌手のEdda Magnasonが、同業の先輩と言ってもいい"Nonica Z" Monica Zetterlundの半生を演じた映画とそのオリジナルサウンドアルバム。映画もサントラも全編、ジャズで満ち溢れてる。アーティストの伝記映画といってしまえばそうなのだが、この映画はそれだけでは終わらない。北欧が素敵なのだ。60年代のスウェーデンの生活、風俗がとても素敵!いわゆる北欧家具に囲まれた生活。車は普通にサーブだし(笑)

恥ずかしながらこの映画の主人公モニカも、彼女を演じてるエッダも初めて。モニカといえばベルッチしか知らないぐらいなのに(笑)でも、映画が始まった瞬間からグッと引き込まれる。母親として苦労しながらも、また音楽を愛するがゆえに成功しつつも不幸になるモニカの生き方だけれどもいつの間にか共感してる自分がいるのだ。

劇中、ジャズを母国語のスウェーデン語で歌いたい、という話が出てくる。で、モニカは母国語でのジャズで有名になっていくのだけど、そのスウェーデン語ジャズスタンダードがこれでもかというぐらい魅力いっぱいなのだ。英語の歌詞よりも情感が伝わる気がする。ブラジル音楽をポルトガル語で聞かないと伝わらないものと共通と言ったらいいのか・・

何と言ってもエバンスの”Waltz for Debby”をスウェーデン語で歌った”Monicas vals(モニカのワルツ)”が最高。オリジナルにも負けないテイクではないだろうか。トゥーツ・シールマンスの”ブルーセット”が”Bedårande sommarvals”として歌詞付きで歌われたりして、シールマンスのファンの私としてはブラボー!! デイブ・ブルーベックの”Take Five”が"I New York(イ・ニューヨーク)"だなんてたまらない!

映画は"Monica Z - Svit ur filmen"というインストルメンタル曲で終わる。この余韻がどうしようもないぐらいいいのだ。北欧の針葉樹の森と湖と山々。その中に消えていきそうな、いや消えてしまいたいと思う自分がいた。


追記:
この映画のモニカとその両親、また娘との関係。家族の描き方がとてもいい。なんというか、くどい演出じゃなくともうまく気持ちが伝わって来る。いや、こちらの見方がそうだからか。ともかく、家族愛の映画でもある。

Monica Z-Musiken Fran Filmen

Monica Z-Musiken Fran Filmen